1: SQNY ★ 2019/06/22(土) 23:28:32.79 ID:CAP_USER
・4頭のクマ一家 車を乗っ取る「現行犯逮捕」にはならず!米国

 宮城県では今月9日、山菜採りをしていた61歳の男性がツキノワグマに襲われて、顔や手足を噛みつかれるなど、今年も各地でクマの出現があいついでいる。ところ変わって海の向こうの米国テネシー州では、4頭のクマ一家に大事な車を奪われそうになる事件があった!

 クマの車上荒らしが現れたのは先月、テネシー州東部の山間部グレート・スモーキー山脈国立公園へ続くガトリンバーグ。チャド・モリスさんが家族を連れて別荘地で休暇を過ごしていたある日、駐車場が騒がしいことに気づいた。

 急いでロッジを飛び出したところ、愛車の運転席に何者かが座っていて、今にもエンジンをかけようとしているではないか!

「泥棒!」と叫ぼうとした瞬間、チャドさんは声にならない声を飲み込んだ。車のなかにいたのは、まだあどけない表情の子グマ!降雨座席には2頭のきょうだいも座っていて、車内に保管しておいたスナック菓子を我が物顔で食い散らかしているうえ、シフトレバーの先端をなめたり、座席のレザーに噛み付いたりと、やりたい放題。

開け放した窓が不運を招いた

 クマ一家は、チャドさんと両親が立っていることにも気づいたが、まったく気にかけるようすもない。そのとき、車の向こう側の森の木陰から、体が一回り大きなクマが現れた。母グマだ!

 チャドさんと両親がクマ一家を追い払うことを観念して、撮影を続けていても「勝手に写真を撮るなよ」なんてケチなことは言わなかったが、そのうち、隣に駐めてあるチャドさんのお父さんの車にも目をつけた。

 しかし、両親の車はパワーウインドーをきっちりと閉めていたために、侵入することはできず、5、6分ほどウロウロと歩き回ったあと、諦めたように森のなかに消えていった。

プロテインだけは無事だった

 それを確かめるやいなや、大急ぎで車に駆け寄ったチャドさん。車内は、運転席のヘッドレストの皮革が食いちぎられ、息子のサッカーボールや車内のインテリアの至る所に引っかき傷が残った。

「クマたちは私が毎日飲んでいるプロテインシェイクにも目をつけたようですが、それほどおいしそうに見えなかったようで、これだけは無傷でしたよ」と肩を落とすチャドさん。これからは二度と窓を開け放したままにしないと固く心に決めたという。

・A man in Tennessee found a family of bears climbing through the windows of his car and hanging out inside
https://www.businessinsider.com/man-finds-bear-cubs-climbing-into-his-car-in-tennessee-2019-5/

(様子)
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2019年06月22日 06時05分 ハザードラボ
https://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/9/29799.html

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1: 一般国民 ★ 2019/08/10(土) 11:45:54.41 ID:CAP_USER
暗闇で発光する新種の小型ザメ、メキシコ湾で初の発見
https://www.cnn.co.jp/fringe/35140222.html
2019/7/22 Mon posted at 15:50 JST
CNN.co.jp,https://www.cnn.co.jp

【科学(学問)ニュース+、記事全文】

(写真)発光する液体を分泌して獲物をおびき寄せる新種のサメが見つかった/Mark Grace/NOAA
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CNN) 暗闇に潜み、発光する液体を分泌して獲物をおびき寄せる珍しい種類のサメがメキシコ湾で見つかった。米テュレーン大学の研究チームによると、メキシコ湾でこうしたサメが見つかったのは初めてだという。

見つかったのはヨロイザメの一種のフクロザメで、体長約14センチ。2010年、研究チームがメキシコ湾でマッコウクジラの調査を行っていた時に、小さなオスのサメに遭遇した。その後2013年に米海洋大気局の研究者マーク・グレース氏が、あまり発光しない種の中にいる1匹を発見した。

グレース氏によると、フクロザメが捕獲または目撃されたのは、1979年に太平洋東部で見つかって以来、わずか2度目だった。それぞれ別の海にすむ別の種で、両方とも極めて希少だという。

論文によると、フクロザメは前ビレ付近にある袋から発光する液体を分泌する。この光で獲物をおびき寄せて捕食すると思われる。

暗闇で発光する海洋生物はそれほど珍しくない。NOAAの推計によれば、海洋生物の約90%は生物発光する。ただし深海の生物について詳しいことは分かっていない。

スミソニアン国立自然史博物館によると、生物の発光には繁殖の目的や天敵を寄せ付けない目的、餌をおびき寄せる目的がある。

【関連記事】http://www.kuruchan.jp/archives/2920452.html 【【画像あり】暗闇で発光する新種の小型ザメ、メキシコ湾で初の発見】の続きを読む

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1: 一般国民 ★ 2019/08/16(金) 15:04:58.48 ID:CAP_USER
緑色に光るサメ、発光に関係する分子を特定 米研究
https://www.afpbb.com/articles/-/3239720
2019/8/13 16:29 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
AFPBB News,https://www.afpbb.com

【科学(学問)ニュース+、記事全文】

(画像)米ニューヨーク市立大学のデビッド・グルーバー教授が撮影した光るクサリトラザメ。カリフォルニア州サンディエゴ沖スクリップスキャニオンにて(2015年撮影)。(c)AFP PHOTO / Dave GRUBER/ City University of New York
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/-/img_c6746b818c0f72ce436257b689a964cd138553.jpg
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【8月13日 AFP】海底に生息するサメの一種は、仲間のサメに見えるよう鮮やかな緑色の光を体から放つが、この生物蛍光に関係する分子を特定したとの研究結果が8日、発表された。この分子は微生物感染を防止するなどその他の機能もあるという。

 学術誌「アイサイエンス(iScience)」に掲載された論文では、これまで知られていなかった低分子代謝産物の一群が特定された。

 論文の共同執筆者で、米ニューヨーク市立大学(CUNY)のデビッド・グルーバー(David Gruber)教授はAFPの取材に、サメの発色過程はクラゲやサンゴなど他のあらゆる種類の海洋生物の発色過程と大きく異なっていると語った。サメの発色はタンパク質ではなく小分子によるもので、青い海の中で青色光を吸収して他の色に変換する能力を独自に進化させたことを示している。

 今回の論文では、ナヌカザメとクサリトラザメの2種類のサメに着目した。グルーバー氏は、米カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)沖にあるスクリップスキャニオン(Scripps Canyon)に潜り、調査した。

 グルーバー氏によるとこの2種類のサメは「体長が1メートルくらいで、海底に横たわっており、極めて用心深く、泳ぎがあまり上手ではない」上、可視スペクトルの青端の光しか届かない水深30メートル以上の場所に生息している。この場所でサメにかまれて出血したら、その血は真っ黒に見えるという。

 グルーバー氏と共同研究者の米エール大学(Yale University)のジェイソン・クロフォード(Jason Crawford)氏は、サメの表皮が明暗2色になっていることに気付き、表皮から化学物質を抽出し調べた。その結果、明色の部分にのみ存在する蛍光分子を発見した。サメはこの分子の助けにより、青色光を吸収し緑色光を放つという。

 サメの目は特殊な構造をしており、青色と緑色の境界域の光に対する感受性が高い。このため、サメの目から見るとサメの体と発光していない周囲との境に明確なコントラストが形成される。

 潜水調査中にグルーバー氏はまた、サメが2匹から最大10匹までの群れで存在することを発見した。これはこの種のサメが社会性を持っていることを意味している。これを踏まえると、表皮が2色に分かれていることが、性別や個体識別の手掛かりになっているという仮説が考えられるという。

 さらに臭素化したトリプトファン代謝産物キヌレニンの一部は、実験室環境において細菌を死滅させることも分かった。これは、サメにとってキヌレニンが抗菌作用を持っている可能性を示唆している。

 グルーバー氏は最新の研究成果について「これらのサメはサンディエゴの桟橋のすぐ沖に存在していたが、今やっと謎が解明されつつある」と話した。(c)AFP/Issam AHMED

AFPBB News
https://www.afpbb.com


【関連記事】http://www.kuruchan.jp/archives/2920441.html 【【画像あり】緑色に光るサメ、発光に関係する分子を特定】の続きを読む

1: みつを ★ 2019/09/19(木) 01:49:18.04 ID:jhunqKvt9
https://www.cnn.co.jp/fringe/35142735.html

オオサンショウウオに新種発見、両生類最大と研究者
2019.09.18 Wed posted at 10:50 JST

(CNN) かつて英ロンドン動物園で飼育され、その後自然史博物館で展示もされたオオサンショウウオが未発見の新種に属し、両生類として世界最大でもある可能性があることがわかった。16日発行の学会誌が研究の詳細を掲載した。

オオサンショウウオはもともと中国の中部、南部、東部に広く生息していた。チュウゴクオオサンショウウオとして知られるこの種は、体長約113センチ、体重約50キロの大きさにまで成長する。
今回、研究者らは博物館の標本や野生種の組織サンプルからオオサンショウウオの個体17匹分を分析。その結果、これまで確認されていなかった新種の存在が明らかになった。

この新種は1920年代から30年代にかけて、ロンドン動物園を運営するロンドン動物学会で飼育されていた。当時から通常のオオサンショウウオと異なる特徴が見られたが、新種と認定されるには至っていなかった。
新たな研究では、このオオサンショウウオが他とは別の種に属することを確認。個体によっては体長が約180センチにまで成長するとしている。これは今日地球上で存在が認められている両生類8000種前後の中で最大とされる。

さらに研究者らは、これまで1つの種とみられてきたオオサンショウウオを3つの種に分類した。このうち3番目の種については組織サンプルでのみ存在が確認された。
研究論文の主筆者を務めたロンドン動物学会のサミュエル・ターベイ氏は「分析の結果、チュウゴクオオサンショウウオの種は310万~240万年前に枝分かれしたことが分かった」と説明。この年代に起きた中国大陸の山岳の形成により、同一種の生息地が分断され、それぞれの種が異なる環境で独自の進化をたどったとの見解を示した。

現在オオサンショウウオは高級食材などとして取り引きされ、世界的な生息数が激減している。種の多様性に関する今回の発見が、オオサンショウウオを保護する取り組みの一助になってほしいとターベイ氏は期待を寄せている。

1種類とみられてきたオオサンショウウオ。実は3つの種に分類できるという/Ben Tapley
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1: シャチ ★ 2019/09/19(木) 23:18:41.74 ID:ZknfbzW+9
ケニアのマサイマラ国立保護区で、水玉模様をしたシマウマの子どもが発見された。

 撮影したのは写真家のフランク・リュウ氏。サイを探していて、このシマウマに遭遇したという。「一見すると、まるで別の動物のようでした」。生後1週間前後と思われるこのサバンナシマウマは、最初に発見したマサイ族のガイド、アントニー・ティラ氏によってティラと名付けられた。

 人の指紋と同様、シマウマのしま模様には個体差があるが、ティラのような配色がマサイマラで記録されたのは初めてかもしれないと、リュウ氏は述べている。ボツワナのオカバンゴ・デルタでは、よく似た配色の子どもが何度か確認されている。

 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の生物学者で、シマウマのしま模様の進化を研究しているレン・ラリソン氏によれば、ティラやオカバンゴの個体は「偽メラニズム(pseudomelanism)」という遺伝子変異を持つという。しま模様に何らかの異常が生じる珍しい突然変異だ。

 シマウマには局所的なアルビニズムなど、ほかの風変わりな配色も存在する。タンザニアのセレンゲティ国立公園では2019年2月、希少な「金髪」のシマウマが写真に収められた。

 科学界にとって、こうした異常を記録することは意味がある。種の変化や、集団がどう反応するかを追跡できるからだ。

しま模様の仕組み
 赤、黄、茶、黒の色素であるメラニンはメラノサイトという細胞で生成される。哺乳類の毛色や肌色はメラニンによって決まる。

 米ハドソンアルファ・バイオテクノロジー研究所の遺伝学者グレッグ・バーシュ氏は電子メールで取材に応じ、「メラニン合成を阻害する突然変異はいくつもあり、そうした疾患では例外なく、メラノサイトの分布は正常で、メラノサイトがつくり出すメラニンに異常があると考えられています」と説明した。

 シマウマの場合、メラノサイトは皮膚全体に分布しているため、体毛をそると、真っ黒な皮膚が現れる。ティラのような偽メラニズムのシマウマは、メラノサイトはほかの個体と同じように分布しているが、何らかの理由で、メラニンがしま模様を描き出さないと、バーシュ氏は考えている。

 カリフォルニア大学のラリソン氏は、風変わりな配色のシマウマは長生きできない可能性が高いため、ティラの未来は不確かだと指摘する。「ほかの種についての研究によると、群れの中にいるある個体を捕食者がねらうのは難しいが、特徴が異なる個体であれば容易だという結果が出ています」

「私はこの特殊な模様を持つ子どもの写真をいくつか見たことがありますが、より成長した子どもあるいは成体の写真は、1950年代に撮影された1枚しか知りません」(以下ソースで)

ソース ナショナルジオグラフィック
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190919-00010001-nknatiogeo-sctch
画像
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wana_hakowana
1: SQNY ★ 2019/06/17(月) 19:42:08.23 ID:CAP_USER
・インドのマジシャン、水中脱出マジックで行方不明に 当局が捜索

参考動画:https://youtu.be/hZRZbjq54Ik



【6月17日 AFP】インドで16日、ロープと鋼鉄の鎖で手足を縛ってクレーンで川につり下ろされ水中からの脱出マジックに挑戦したマジシャンが行方不明になり、当局が懸命に捜索している。インド警察が明らかにした。

 ジャドゥガル(マジシャンの意)・マンドレーク(Jadugar Mandrake)の芸名で知られるチャンチャル・ラヒリ(Chanchal Lahiri)さん(40)は、家族、報道陣、警察が川岸から見守るなか、クレーンでガンジス川(Ganges)の分流(本流から分かれた川)、フーグリ川(Hugli)につり下ろされた。しかしラヒリさんは時間がたっても水面に姿を見せず、当局が必死の捜索を開始した。

 ラヒリさんはAFPに対し、21年前に同じ場所で似たスタントに挑戦して成功した経験があると話していた。「防弾ガラスでできた箱の中に、錠の付いた鎖で体を縛られたまま閉じ込められた。そしてハウラー橋(Howrah Bridge)から川の中につり下され、29秒かからずに脱出した」。

 今回のスタントについては、「もし鎖を解けたなら魔法だ。もし解けなかったら悲劇だ」と語っていた。

 ラヒリさんは2013年に同様のスタントを試みた際、ラヒリさんが入った鍵付きのおりには明らかに目で確認できるドアがあり、ラヒリさんがそこから脱出したのを見たと複数の観客が主張した。(c)AFP

・Indian magician Jadugar Mandrake missing after Ganges escape stunt goes wrong
https://www.businessinsider.in/indian-magician-jadugar-mandrake-missing-after-ganges-escape-stunt-goes-wrong/articleshow/69820273.cms

・'MAGIC' TRICK HORROR Stuntman ‘Wizard Mandrake’ missing after being lowered into River Ganges tied up with steel chains
https://www.thesun.co.uk/news/9309187/india-magician-wizard-mandrake-missing-river-ganges/

(画像)
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2019年6月17日 16:59 AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3230350?act=all

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1: SQNY ★ 2019/06/27(木) 18:36:43.18 ID:CAP_USER
・自撮りの死亡率は、サメの襲撃の5倍 インドの医学誌

【6月27日 AFP】過去十数年の間に世界的な現象になったセルフィー(自撮り写真)だが、自撮り行為はサメの襲撃よりも5倍危険だという研究結果がインドの医学誌に掲載された。

 スマートフォンの機能が向上し、自撮り棒で撮影できる角度が広範になったことから、人々は完璧な写真を撮るためにさらに大きなリスクを犯そうとするようになり、自撮りによる死亡率は毎年徐々に増加しているという。

 医学誌ジャーナル・オブ・ファミリー・メディシン・アンド・プライマリー・ケア(Journal of Family Medicine and Primary Care)によると、2011年10月から2017年11月の間に世界で少なくとも259人が自撮りをしている間に死亡した。一方、同期間中にサメに襲撃されて死亡したのは50人だったという。

 自撮りを頻繁にするのは女性だが、危険をより冒しやすいのは若い男性で、自撮り死亡率全体の4分の3を占める。死因には水死、衝突、落下、発砲事故などがある。

 総人口が13億人を超え、普及している携帯電話が8億台に上るインドは、自撮り行為で死亡する人の数が159人と世界で最も多く、世界全体の自撮り犠牲者数の半分以上を占める。

 インドでは自撮りをしていた若者グループが電車にひかれたり、シャッターを切る瞬間にボートが沈んで水死した事例がある。

 自撮り中の事故があまりにも増加したため、インド政府は街中に「自撮り禁止ゾーン」を設置する対策を講じた。商業都市ムンバイ(Mumbai)だけでも現在、16か所に設置されている。(c)AFP

・Selfies: A boon or bane?
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6131996/

(自撮りをするインドの人々)
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(年齢別グラフ)
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2019年6月27日 17:28 AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3232489?act=all

【自撮り中の死亡は259人サメの襲撃による死亡は50人:その差5倍と医学誌で発表】の続きを読む

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1: SQNY ★ 2019/09/12(木) 20:27:55.65 ID:CAP_USER
・「感じる」義足、歩きやすさに貢献 国際研究

【9月12日 AFP】脚を膝上から切断された人が、義足から「感触を得る」ことを可能にする革新的な機器を開発したとする研究結果が9日、発表された。この機器を使うことで、利用者の持久力、安定度、移動性などがすべて向上するという。

 研究では、義足に取り付けたセンサーを志願被験者2人の大腿部にある神経の末端に外科手術でつないだ。医学誌ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)に掲載された論文によると、「幻肢痛(げんしつう)」の軽減または消失も確認できたという。失った腕や脚の位置に痛みを感じる幻肢痛は、四肢切断患者の多くを苦しめている。

 研究者20人からなる国際チームを率いたスイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)のスタニシャ・ラスポポビッチ(Stanisa Raspopovic)教授は、今回の概念実証研究が「神経用埋め込み電極と連動する義足の装着が、下肢切断患者の健康にとってどれほど有益かを示している」と語った。

 健常者が歩いたり走ったりすると、足と脚部の神経によって電気的刺激が途切れることなく脳まで中継される。これにより「道はでこぼこなのか、滑りやすいか、小石だらけか」や「上り坂か下り坂か」などの情報がリアルタイムで脳に伝わる。

 このフィードバックを受けることで、脳は転びそうな状態から姿勢を立て直したり、必要とされる力の量を変えたりするための瞬時の調節を行うことが可能になる。しかし、義足利用者はこれと同様の恩恵を受けることができない。その結果、しっかりとした足取りで自信を持って歩くことが非常に難しくなる。

「義足を全面的に信頼することができず、患者は切断されていない脚部に頼ることが多くなる。(その影響から)動きやすさが低下し、すぐに疲労してしまう」と、ラスポポビッチ教授は説明する。義足利用者は、砂浜や平坦でない芝生の上の散策でひどく疲れてしまうことがあるのだという。

■幻肢痛

 研究では、手足から脳への信号の流れを復元するため、ラスポポビッチ教授と研究チームは義足の足底と電子制御膝のジョイント部周囲にセンサーを取り付けた。そして医師らによって被験者の大腿部に電極が埋め込まれ、切断された下肢にかつて信号を送受信していたのと同じ神経終末に接続された。

 皮膚を貫通するリード線で電極とセンサーを接続すると、フィードバックの循環が部分的に復元された。

 ラスポポビッチ教授は、AFPの取材に対し「これによって、義足により大きな信頼を置くのに十分な感覚を生じさせることができた」と語った。

 被験者らによると、特筆すべきは痛みの軽減だったという。被験者の一人は、「足の親指、足、かかと、足首、ふくらはぎ、これらすべてが痛む。今はもうないのにだ」と話し、その痛みが夜中に目を覚ますほど強いと説明した。

 そして、今回の治療を始めてからは幻肢痛を全く感じていないという。

 研究チームはスイスのテクノロジー企業センサーズ(SensArs)と協力して、今後4年以内に大規模な臨床試験を実施する計画だ。(c)AFP

・Sensory feedback restoration in leg amputees improves walking speed, metabolic cost and phantom pain
https://www.nature.com/articles/s41591-019-0567-3

(イメージ画像)
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2019年9月12日 12:54 AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3244129?act=all

【義足から「感触を得る」ことを可能にする革新的な機器を開発】の続きを読む

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